Maika Loubté (Maika Loubte) - House of Holy Banana [2026.04.01]

本作『House of Holy Banana』は、儚い日常をSF的視点と近未来的なポップサウンドで描いたアルバム。“人間であるとは何か”という問いを軸に、「家」という極めてパーソナルな空間と、「人間の遺伝子の約半分はバナナと一致する」というシュールな俗説を重ね合わせ、生の有限性と不完全さを静かに肯定する。

アルバムの象徴としてリードを飾る「Kumo-no-ito」は、本作の核心を突く意欲作。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』に着想を得たこの楽曲は、ドリームポップの幻想性と、IDMの緻密なビートが「平和な日常の危うさ」を浮き彫りにしていく。地獄に垂らされた蜘蛛の糸のように、私たちの幸福が微かなバランスで保たれているという死生観は、アルバムが描くテーマをより深く、鋭く問いかける。

サウンドにおいては、ベースレスな音像で都市の焦燥を描くフューチャーガラージ、剥き出しのアシッドトランス、空間を制するアンビエント、そしてノスタルジックなドリームポップなど多岐にわたるアプローチを見せながらも、一貫しているのは「冷たさの中にある確かな体温」だ。鋭利なシンセと、祈りのようなクワイヤ。感情を削ぎ落としたボーカルと、温かな日本語の響き。そこには、生きることの“限りある美しさ”と、“それでも続いていく時間”への冷静なまなざしが宿っている。

客演にbutaji、Marty Holoubek、そしてマスタリングに長年の盟友であるサウンドデザイナーのSountriveといった強固なクリエイター陣を迎え、実験的な試みとポップソングとしての強度が、矛盾することなく一つの作品として成立した。

収録内容

1-01. Vital
1-02. Super Producer
1-03. Kumo-no-ito
1-04. Kingyo-bachi
1-05. 鋼の騎士
1-06. 聖なるバナナが住んでる家
1-07. 2089
1-08. 心象volcano
1-09. In This House
1-10. Moshi Moshi (feat. butaji)
1-11. Banana Prologue

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